関節はどうなっているの?
関節軟骨の働き
今は、小学校4年生で学ぶ「関節」。これは、骨と骨とをつないでいる部分です。人体には約350ヵ所の関節があります。
関節では、硬い骨同士が直接ぶつからないように、骨の先端は「関節軟骨」で覆われています。関節軟骨の表面は、非常に滑らかで、関節を曲げ伸ばしするときの摩擦を防ぎ、骨が受ける衝撃を和らげたりするクッションのような役割をしています。
私たちが思いきり走ったり跳んだり、体を自在に曲げ伸ばしできたりするのは、この関節軟骨のおかげです。
関節軟骨の仕組み
関節軟骨は、プロテオグリカンとU型コラーゲン、軟骨細胞、グルコサミン、水分からできています。成分として最も多いのは、65%〜80%存在する水分です。
では、占める割合が多い水分が最も大切かというと、そういう問題ではありません。
○プロテオグリカン ○コラーゲン ○軟骨細胞 ○グルコサミン ○水分 それぞれの違う役割があり、それらを知ることが大切です。
コラーゲンの役割
関節軟骨ではU型コラーゲンが主成分であり、軟骨を作る骨組みの役割をしています。建物に例えると鉄骨になります。
プロテオグリカンの役割
骨組みであるコラーゲンの間に瓶を洗うブラシのように編み込まれています。建物では、骨組みを強化する鉄筋の役割を担っています。
グルコサミン+水
ブラシのようなプロテオグリカンの隙間を埋める役割をしています。建物では、コンクリートのような役割です。
プロテオグリカンの成分
大切な鉄筋の役割を担うプロテオグリカンは、動物性粘性物質であるムコ多糖類のコンドロイチンにタンパク質が結合したのもです。主なムコ多糖には、ヒアルロン酸とコンドロイチンがあります。
○ヒアルロン酸は、関節の滑りを良くし、損傷した関節軟骨を修復する働きがあると言われています。ヒアルロン酸タンパク複合体は、関節潤滑液(骨液)の主成分です。
○コンドロイチンは、軟骨のムコ多糖の主成分です。
グルコサミンの働き
グルコサミン(Glucosamine)は
私たち動物の体において
ヒアルロン酸や糖タンパク質、コンドロイチンなどグリコサミノグリカンの成分となります。
つまり、軟骨の鉄筋の役割を担う主要成分プロテオグルカンを作る成分の元ともなります。
つまり、グルコサミンは、軟骨を作るための重要な原料となる成分です。
年齢とともに、合成量が減少するグルコサミン
グルコサミンは、私たちの体内でつくられるアミノ糖ですが、体内で合成する機能は、年齢を重ねるにつれて、少しずつ低下していくことが知られています。
20歳のときには生まれたときの半分、40代で25%〜30%、50代では20%まで低下すると言われています。
グルコサミンの量が少なくなれば、そこからつくられる関節軟骨の主成分・プロテオグリカンもだんだんと減少。
その結果、軟骨がすり減って弾力性も乏しくなり、関節に違和感や痛みが生じはじめます。
グルコサミンサプリは効果は?
年齢とともの減少する関節成分。
日本では、近年になりグルコサミンやコンドロイチン、ヒアルロン酸など関節等に良いと言われるサプリメントが、多くの会社から市販されるようになりました。
ヨーロッパでは、医薬品としてグルコサミンは使われているなど、日本のサプリはこれから淘汰されていく時期だと思います。
サプリメントは、効果がない・・効果がある
グルコサミン、ヒアルロン酸、コンドロイチンなどをサプリメントとして口径摂取(口から飲んでも)効果がないとも言われていますが、実際に、グルコサミン、ヒアルロン酸、コラーゲンなどのサプリにより、多くの方々が歩行がスムーズになっていると効果があるという感想を持っているのは現実です。
サプリメントを飲んだ場合、どのような形で体に取り込まれるのでしょうか?
- グルコサミンは、消化されずに吸収され、ヒアルロン酸や糖タンパク質、コンドロイチンなどの成分となります。
- ヒアルロン酸は、消化されバラバラの形(ヒアルロン酸は、N−アセチルグルコサミンとグロクロン酸の結合)となり、吸収されます。
- コンドロイチンは、乳糖分解酵素が無い人、または少ない人は消化されずに体外に排出されます。
- コラーゲンは、繊維状のタンパク質であり、熱によりゼラチンとなりタンパク質分解酵素で消化吸収されます。
サプリメントとして口径摂取(口から飲む場合)、体にどのように取り込まれれるのかを考えると
関節に良いとされる成分の元となるグルコサミンを摂ることが一番の選択です。
さらに、体内ではグルコサミンは、「N−アセチルグルコサミン」として存在していますので、(通常の「グルコサミン塩酸塩」は、消化吸収されN−アセチルグルコサミンとなる)体内で使われる「N−アセチルグルコサミン」そのものを摂取することがベストと考えます。
グルコサミンの効果についてはこちらのサイトでも詳しく説明されていました。
http://sugawara.i3eo.com/gluco/gluco.htm